AKIRA hagiwara



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フリが出来たらオトナ?

生徒から
 
「てかさー 、ハギワラTって怒ることあんの?なんかさー怒鳴ったりすんの想像できないんだけど。」
 

「マジでセンセって穏やかだもんね。イラついたりしないわけ?」
と言われる。
ちなみに『ハギワラT(ティー)』とはハギワラteacherの略である。つまり私の事。


しめしめ。子供達よ。分かってないな。私がどんなにイラチで感情的で早口で怒りっぽいかを。
まぁ最近はプライベートでもなるべく努力してるが、仕事の時は極めて穏やかで、ゆっくりと落ち着いたトーンで話し、いわゆるキレないオトナを演じている。

スカートめくりを怒鳴らずにサラッとガードし、
ババアと呼ばれればはっ倒さずにそれとなく目で威嚇し、ハギワラTと呼び直させ、
騒ぐ子供を殴り倒さずに座らせ、
子供の極めて無礼な罵倒さえも金八節でかわしている。
 

たまには本気でキレそうにもなる。
新しくしたばかりのスマホのタッチパネルを、マックポテト油まみれの手でタッチされたり、
選択式の問題を、全く読まず、適当に記号をカンで記入した時だ。
 
が、私は諦めない。
フリする自分をだ。
 
キレずに物言うオトナ。
理解ある教師。
かつ威厳を保つ! 毎日が格闘である。


が、それが自分を強くしている。
 
子供達よ。君らは無邪気な凶器をオトナに向けている。
がしかしそれを受け止める盾は用意できているぞ。

ってみんながみんな問題児じゃない。
そんな問題児らしい問題児も、子供らしさが罪を軽くする。


子供とは、、、受け止めるフリが出来るオトナという名の器があるヒトが必要なのだね。


結局は私も子供だもんね〜
ホントのオトナってなんだろね?


最近教え子が可愛くてならない。
共に成長させてもらっている。
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